オーストラリアMonash大学大学院留学(Master of TESOL)1年を経て:IELTS6.5取得までの道のり
本記事では、私のIELTSスコア6.5取得までの経験談について述べます。
IELTSの「受験対策記事」は他の方々のブログ記事が参考になります。
本記事は、あくまで"私が"どうやってIELTSに取り組んだか、についての記事ですので、あしからず。
一言でいうと、「IELTSは辛いよ!」という話です。
【2018年4月:受験1回目はオーバーオール5.5】
2018年4月にIELTS初受験で、オーバーオール5.5でした。
R6.5、L6.0、W5.0、S5.0でした。
誇れるスコアではないのですが、初受験では試験対策をしませんでした。
どのテストにおいても同じなのですが、私は初受験では対策をしない、という謎ルールがあります。
極めて怠惰な理由ですが、モチベーションが上がらないからです。
試験がどんなもんか、私の苦手とするのはどこか、がわからないと、対策する気にならないのです。
それで、案の定どこの入学条件も満たさないような5.5というスコアを頂戴し、ようやく本腰を入れて対策を始めました。
【IELTS対策の予備校には通わなかった】
IELTS受験生の中には、予備校に通われる方もいるようですが、私はこれまで培った「テストに対する直感」で、自主勉で何とかなると思ったので、基本的には自分で過去問を解いて対策をしました。
ただ、スピーキングだけは話さないことには対策できないので、地元の英会話教室で、特別にマンツーマンの対策授業をしてもらいました。
驚くべきことに、私はそれまで英語を話した事がなかったので、いい練習になったと思います。
そうして、半年間、2回目の受験まで対策をし続けました。
しんどかったです。(本文末尾参照)
【2018年10月:受験2回目の朝】
1回目から半年後の、2018年10月に再受験しました。
都内の受験会場に朝8:30に集合だと思うんですが、ど田舎に住んでいるので、都内に住む友人の家に泊めてもらいました。
ど田舎でなくても、朝8時頃なんて普段ならまだ寝ている時間なので、もう少し開始時刻を遅くしてほしいです。(怠惰)
不満に思いながらも、早めに受験会場近くに行き、まったく頭が寝ぼけていて目も開かないので、スタバでコーヒーを飲んだ覚えがあります。
【私のIELTS対策】
2回目にして最終回の受験では、オーバーオール6.5でした。
スコア詳細は下記画像の通り:
他の3技能(R, L, S)に比べると、ライティング(W)は体系だって対策したので詳述します。
ライティングの要点を手短に述べると、以下のようになります。
・TASK 1:写経(参考書のサンプル文まるごと暗記しまくる)
・TASK 2:稚拙なシンプルな論理展開にとどめる
上記のユニーク極まる我流のスコア6.5ライティング対策は、以下の記事で述べたので、そちらがご参考になれば幸いです。
"2ヶ月でライティングが1.5スコアアップ"
上記記事とも重複しますが、改めて振り返ると、私が苦心したのはTASK 2でした。
(TASK 1はすべての図の問題パターンを暗記すれば書けるが、TASK 2はそうはいかない。)
TASK 2 の作文には、ロジカルシンキングをしがちな多くの大人達が払拭すべき、勘違いがあるかと思います。
それは、この作文では、大学のエッセイなどで評価されるような「優れた」ロジックは求められていない、という点です。
ご参考まで、IELTS採点方法の記事(IELTS日本公式)を紹介します:
https://ieltsjp.com/get-ielts-results/ielts-bandscores/
ライティングテストのレスポンスは、「課題の達成度」、「一貫性とまとまり」、「語彙力」、「文法知識と正確さ」の分野で採点されます。
つまり、求められるのは「一貫性とまとまり」いわば「必要最低限の」ロジックであって、それ以上は要求されていない。
と、私は思います。私は。
それよりも求められるのは、言語使用の正確性です。
言語使用の正確性、つまり、正しい語彙と、正しい文法を使えるかどうかが重要かと思います。
4項目中2項目が「語彙力」「文法知識と正確さ」といった正しい言語使用に割かれていることから、それが推察されます。
……と、スコア6.5ごときが言っています。
そりゃ優れたロジックかつ正確な言語使用ができれば最高ですが、まずは、シンプルでお子様のようなロジックでもいいから、正確な言語使用を優先してみてはいかがでしょうか。
参考にならない他の3技能について:
リーディング(7.0)は特に対策していません。(役立たず1/2)
リスニング(6.5)は対策して慣れておけばよかったと思います。(反省)
スピーキング(6.0)は正直どうしたらいいのか教えてほしいです。(役立たず2/2)
なお、当ブログの記事内検索で"IELTS"で検索すると、過去の記事が読めます。
やはり全くもって対策の参考にはなりませんが、私のIELTSに対する戸惑い等を読むことができます。
【半年の受験準備期間は辛かった】
最後に、4月から10月にかけての準備期間のメンタル面がやばかった点について触れておきます。
……と、不穏な事を言っておいてなんですが、読者の方々は不安にならなくて大丈夫です。
メンタルがやばかった理由は、完全に私個人の要因によるところが大きいです。
他の方が同じくしんどい思いをすることはないと思います。
詳述は控えますが、私の場合は受験のプレッシャーの上に、個人的な要因も加わったため、メンタル面で非常にしんどかったです。
それゆえ、受験2回目でオーバーオール6.5を取得して安心しました。
また、スコア6.5取得までのトラウマチックな準備期間を再び経験するのがどうしても無理だと判断して、併願校であったKing's College Londonの要件であるスコア7.0は諦めました。
どのセクションにも言えることですが、この苦難は私個人の経験です。
他の多くの方々に当てはまるとは思いません。
でも、もしかしたら、
「IELTSスコアが大学の入学要件を満たさなかったら、入学できない」
というプレッシャーは、IELTSに苦労している人たちに共通する悩みかもしれません。
以上、「IELTSは辛いよ!」というお話でした。
暗い!次はもう少し明るめの話題にしたいです。